自殺に関する漠然

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今日気になった記事に対して、戯言を申し上げようかと。

増える硫化水素自殺 ネット情報 若者あおる 周囲も危険/後遺症の恐れ
3月27日16時39分配信 産経新聞


 家庭用洗剤などから硫化水素を発生させる自殺がまた起きた。27日、神戸市でアルバイトの男性が図った自殺は家族も巻き込む惨事に発展。インターネット上では「練炭自殺に代わる新しい自殺方法」と紹介され、昨年1年間に少なくとも6人、今年に入ってからはこれまでに9人が命を落としている。男性は浴室の扉に「開けるな」と張り紙をしており、過去のケースを模倣した可能性が高い。医療関係者は「家族や消防隊員、警察官までも危険にさらす。一命を取り留めても後遺症が出る恐れがある危険な手段だ」と警告している。


 ネット上では硫化水素を使った自殺の方法を紹介する内容が複数の掲示板に書き込まれ、「目張りや注意書きも行い、遺書を残すべきだ」と殺人事件と間違えられないためのアドバイスまで書かれている。


 「有毒ガスが発生中。硫化水素。警察を呼べ」。実際にこんな注意書きを張った上での自殺が今年2月末、大阪市内であった。


 注意書きは民家の男子大学院生(24)の部屋に張られていた。警察や消防が出動、半径約50メートルを交通規制する騒ぎになった。今回も「有毒ガス発生開けるな」と張り紙があったが、家族を巻き込む結果になった。


 過去にも巻き添えが相次いでいる。3月に岡山市で高校2年の男子生徒(17)が自殺した際には母親も死亡。昨年7月には神奈川県で自殺した大学生=当時(21)=は遺書に「家族への不満はない」と記していたが、母親=同(49)=と兄=同(23)=が死亡、妹(18)が重体になった。


 家族だけではない。今年2月に東京都のアパートで起きた男性(27)の自殺未遂では、近所の女性と乳児2人が病院に搬送。駆け付けた警察官が自殺者を助けようと突入し、搬送されたケースもあるという。↓ 消防庁によると、一昨年の硫化水素にからむ事故・自殺の認知件数は4件で、下水管内での作業中などの事故がほとんどだった。ネット掲示板に自殺方法として書き込まれ、増えだしたのは昨年からとみられる。


 「原料」とされる洗剤は届け出が必要な毒劇物ではなく、あくまでただの日用品。ネット上の書き込みすべてを削除するのは難しく、抑止に向けて打つ手がないのが現状だ。洗剤の製造元は「困惑している。従来から『混ぜるな危険』と表示しているが、『これと混ぜるな』と書くと逆に自殺の手法を宣伝することになりかねない」。


 大阪大学医学部法医学教室の的場梁次教授は「濃度が高ければ1分もせずに死亡するが、それは近くにいる人も同じ。どの程度のガスが発生するか素人には予測がつかず、他人を巻き込む可能性が非常に高い」と警告している。



男子大学院生(24)が硫化水素による自殺で亡くなった事件がありました。
事件が起こったのは3月でして、自殺の理由が『教育系大学院を出たのに就職難になった』といったものでした。
ちょうどその頃、私も就職活動中(今もですが)でして、同時に教職に就けず就職浪人となった知り合いもおりまして
実に印象深い事件として覚えています。


国内の自殺者は3万人を超える水準となり、国際的に見ても高い自殺率なのですが
それほどマスコミを始め、世論も問題視しないご時勢となりました。
この記事も同じで、結局何を言いたいのかわかりません。


私が気になるのは
>医療関係者は「家族や消防隊員、警察官までも危険にさらす。一命を取り留めても後遺症が出る恐れがある危険な手段だ」と警告している。
>大阪大学医学部法医学教室の的場梁次教授は「濃度が高ければ1分もせずに死亡するが、それは近くにいる人も同じ。
>どの程度のガスが発生するか素人には予測がつかず、他人を巻き込む可能性が非常に高い」と警告している。
この2文で最初と最後を締めている点です。
どうも記者の主観は、ここに集約されているように思えてならないのです。
結論は
「人様に迷惑がかかるから、自殺はやめろ」
「こういった死に方をする奴がいるから気を付けろ」
であると言いたいのでしょうか?


正直言って、それで「自殺をやめろ」というのは甚だ無理じゃないでしょうか。
確かに人に迷惑のかかる方法かもしれませんが、それを考慮するだけ余裕があるとは思えません。
さらに事前に迷惑がかかると知っていても、本気で死にたいと思っている人にとって見ればどうでも良い話でしょう。
自分が死ねばいいのですから。


記事には一定の客観性が担保されているものであり、新聞記事には必須と言えます。
ただし、報道というのは伝える担い手の主観が含まれるものであり、全く客観的なものなどありえない。
これは“あるある大辞典問題”で何度も議論されてきたことでもあります。
いかなる記事であっても記者の主観が入ることになります。
だとしたら、この記事を書いた記者は何が言いたかったのでしょうか。


自殺は悪い事だと言うのは簡単ですし、一時的に救うのも簡単です。
難しいのは「死ぬことこそ私の幸福だ」と本気で信じてやまない人を説得すること。
それでその人が幸福になるというのなら、他に止める方法があるでしょうか。
極めて難しいと思います。
即効でなくても、その人とじっくり信頼関係を結ぶ効果性・長期的活動が求められている昨今において
危機感を煽るだけの漫然たる記事に存在意義があるとは思えません。


※私信:
すーぴる様へ。
柚子蜜、大変美味しゅう御座いましたorz
(゚∀゚)お湯に溶かして飲むと良い感じです。