【映画】明日への遺言・ジャンパー

今日は1日。
映画一本1000円です。


明日への遺言
「ジャンパー」(チネチッタの先行上映)
を観て来ました。


まず、「明日への遺言
産経新聞社協賛、文部科学省推薦とだけあって右寄りかと思いきや
。・゚・(ノД`)同じ日本人なのに私は何と情けないことか
。・゚・(ノД`)岡田資中将の生き様と信念に、畏敬の念を覚えましたよ


お話は、B29の搭乗員を殺害した容疑のBC級裁判。
戦時中の東海軍司令官だった岡田中将は、この戦犯裁判を「法戦」と称し
米国が行った無差別爆撃の責を徹底的に争うことになるのです。
まず
「軍事施設の無い地域を爆撃し民間人を殺傷するは、無差別爆撃である」
「無差別爆撃は国際法違反にして、搭乗員は捕虜にあらず」
「搭乗員は戦争犯罪人として扱った」
と主張を展開することから始まりました。


あまり歴史をご存じない方に申し上げますと、捕虜と戦争犯罪人は意味が違います。
国際法によれば
捕虜=正当に保護する義務が生じる(労働させたり、虐待してはいけない)
戦争犯罪人=保護する義務は生じない(正規軍人として扱われない)
とする規定があるのです。


さらに、搭乗員の殺害に関しては
「本来ならば軍律審判にかけるべき問題だったが、手続きが複雑である」
「当時は連日の爆撃で個々に対応できるような状況ではなかった」
「しかし軍律と国際法を尊重するために、搭乗員を処罰する必要がある」
「それゆえ、人権に配慮し略式裁判を行うことを決断し、最後は私(岡田中将)が処罰するように判断を下した」
「さらに早急に搭乗員を処刑するように、私が命じた」
「日本の指揮命令系統においては、部下の行為は上官が責任を持つ」
こう主張する岡田中将。


この映画は史実に忠実であらんと、裁判記録から発言内容をそのまま台詞に使ったそうで・・・。
何とも凄い人だと思いました。
要するに、この方の要点は3つなのです。
?無差別爆撃は行われた。
?搭乗員は捕虜でなく、戦争犯罪人であった。
?略式裁判採用と処刑は私が命じた。
実に見事なものです。
仮に?が認められても、?と?が認められなければ部下の命を救うことは出来なかったでしょう。
搭乗員が捕虜ならば、それは処罰でなく殺人です。
捕虜を殺害したならば、命令とはいえ部下は殺人を犯したことになる。
そうなれば岡田中将を含めて全員の絞首刑は免れなかったでしょう。


ここまで主張する岡田中将の姿から
「岡田中将は全ての責任を被って、死ぬつもりなのだ」と誰もが悟ったのです。
その真摯な姿勢に心打たれたアメリカ人弁護士、判事、裁判委員は岡田中将に助け舟を出そうとします。


裁判委員「米国軍法規●●条、戦闘上での不法な行為に対しては報復が認められる。この条文をあなたは知っていたはず。」
岡田中将「知っている。」
裁判委員「処罰ではなく報復ではないのか。」
岡田中将「報復ではない。処罰である。」


報復だったと主張すれば情状酌量され減刑されることを示唆する裁判委員。
そう望んで質問したのですが、岡田中将は毅然として拒否するのです。
自分が減刑されれば、他の部下に責任が及ぶかもしれない。
そう考えられたのかもしれません。


そして、裁判は判決の日を迎えます。
岡田中将の息子夫婦はこの日結婚式を行い、裁判所に駆けつけますが・・・。
判決は有罪。
岡田中将は絞首刑を言い渡された代わりに、部下達は重労働20〜10年と死刑を免れることができました。
そして、岡田中将は刑場の露と消えたのです。


心から部下を思いやり、軍人としての務めを果たした岡田資中将。
この連合国側の報復劇と呼ぶべき戦犯裁判の中で死を恐れることなく戦ったその姿に
今の日本にはない、凛として生きる人の素晴しさを感じました。


さて、続いて観たのは「ジャンパー」
こちらはうって変わってアクション映画。
「ボーンアルティメイタム」と同じ監督の作品です。


「ジャンパー」とは、瞬間移動ができる能力をもった人間のこと。
主人公は、15歳の時のこの能力を獲得。
それからと言うもの主人公の人生は一変します。
瞬間移動を使って、銀行の金庫からお金を盗み出してはゴージャスな生活をするのです。
ロンドンのビックベンで街を見下ろし
大波を求めてフィージー島でサーフィン
エジプトのスフィンクスで食事をとって
ニューヨークの超高級マンション(ホテル?)に戻る日々。


ところが彼の知らない間に『パラディン』なる組織が、彼を追い詰めていきます。
その組織の目的はジャンパーの殺害。
中世の時代より、ジャンパーを殺害することを正義と掲げるこの組織は彼とその仲間、さらには彼女や父親まで
殺害しようと試みるのですが・・・。


最後はハッピーエンドでお終いw
離婚後に姿を消した母親は、実は『パラディン』の一人であり
ジャンパーである息子を殺すか、自ら姿を消すか悩んで離婚した事実を知りますが
主人公は母と再会。
母に再開を果した主人公は、彼女とともに新たな人生を歩み始めます。


ジャンパーですか。
(゚∀゚)そんな能力あったら、もうね。人生楽しくて楽しくてしょうがないでしょうなw
そんな映画でした。


※私信
T先生へ。
信州土産ありがとう御座いました。
家族共々美味しく頂きましたよ。
2時間足らずしかお話できませんでしたが、楽しかったです。
向こうで働くことになっても、頑張って下され。
応援してますよ!!!