どんぐりの話

バイオ技術の先生から頂きました。

どんぐりです。
何でも休暇中に拾ったそうで、講義初頭はどんぐりにまつわる話をしてくれました。


どんぐりを拾ってみると分かるのですが、必ず一定の割合で穴が開いています。
穴の中には“シギゾウムシの幼虫”がおりまして、中のデンプンを餌にして大きくなります。
この幼虫。
実は食べられるってご存知でした?


縄文時代、人々はどんぐりを栽培していた」
どんぐりにはデンプンの他、“タンニン”という物質も豊富に含まれています。
いわゆる渋みの元です。
ですから、どんぐりを食べるには水や灰汁に漬けて、粉にしなければ食べられません。
「縄文クッキー」なんて、どこかで聞いたことがありますよね。
これなら現在人でも抵抗なく食べられます。


でも、先生曰く「つい最近まで、内陸地のタンパク源は昆虫だった」と仰るのです。
ギリシャの古文書にも「あの昆虫は旨い」とか、「この昆虫は癖がある」とか書かれていたように
人類有史を考えれば不思議な話じゃありません。
さらに言えば、昆虫のタンパク質は生物学的に言えば良質そのものです。
調理法さえ確立していれば、場合によっては動物肉より美味しいかもしれません。
実際、メキシコでは牛肉より好んで食べる習慣があるとも聞きます。


にしても、さすがに昆虫料理というのも気が引ける話です。
そこで、先生曰く「だったら昆虫の脚に牛の肉が付くようなミュータントを作ってみては?」とか仰る。
自給率がカロリー換算39%しかないから、将来的に牛肉味になればいいし、その足がかりを作ってはどうかと。
もちろん消費者が納得した上での仮説ですが。


よくよく考えたら面白い話ではあります。
最も効率的に食料タンパクを生産できる方法なのかもしれませんし、従来の石油資源を使った農法・飼育より合理的かもしれません。
LOHAS”なんて胡散臭いものより、よっぽど実がある話です。


(´Д`)昆虫料理かぁ。
(´Д`)ヤバイ、なんか食べたくなってきたぞw


※私信はありません。