【雑談シヨウカナ】幸福と孤独【ダレモ見ないし】

FutabaUniv2005-07-26

こんな問いが頭をよぎりました。
そう、ちょっと変な質問が1つ。


『友人の結婚式と葬式のどちらかしか出席できないなら、どちらに出席しますか?』


結婚式は人生最高の幸福の場にして、葬式は人生最低の不幸の場。
そのどちらかしか出席できないとすれば、どちらを選択するのでしょう。


とある日記を見たのです。
日記には明朗軽快な青年が登場します。
彼は大学生でありながら、同じ研究室の女性と婚約しました。
友人に囲まれ、昼は研究、夜は飲み会・遊び場へ。
順風満帆に人生を謳歌し、何一つ不自由のない暮らしがそこにありました。
希望の分野へ就職、卒業、そして結婚。


しかし
日記はそこで止まります。
いえ、正確な表現をすれば更新が止まり始め、そして止まったのです。
人生に疲れた言葉を残して。


日記は再び書かれ始めました。
そこには、以前の幸福はありません。
感じられないのです。
書かれるは『日常への不満』と『現実離れした理想』の数々。
にもかかわらず、彼はそれを当たり前のように書いているのです。
そう、以前書き残した人生を謳歌した黄金時代のように。


その日記は私にとって不快なものでした。
『幸福』が書かれていたから不快だったのではありません。
『幸福のみ』しか述べないその舌が気に食わなかったのです。
自己弁護と自己正当化で固めたその舌が、なにより嫌いだったのです。


先ほどの質問。
私ならこのように答えます。
『では、葬式に出席します』
理由は簡単です。
もし結婚式に出席して御覧なさい。
ひとたび部屋に戻れば
孤独の悪魔が誰も聞こえないその声で、こう囁くでしょう。
『あんなやつら、死んでしまえ』


それが嫌なだけなのです。


※画像は適当。
私信はありません。