ブランデーの調達

会社の同僚兼恩人から
Futabaさん、もし良かったらブランデーで漬けた梅酒造って貰えないかしら」
そんなご依頼を頂きました。
「えぇ、出来は分かりかねますがやってみましょう」


威勢の良い返答はしたももの、家に帰ってふと素に戻りました。
「ブランデーをどうやって“調達”しようか」


同居人の酒棚には、コニャックがあります。
ヘネシーレミーマルタンカミュ等々。
等級もX.O以上。
もちろん、これらの酒代の出所は私の薄給です。


さて、どうしたものか。いろいろ思案しました。
「各瓶から“ちょっとずつ”貰って、ウオッカで充当する」とか。
「瓶が割れたと嘘をついて、そのまま頂く」とか。
しかし、相手は我が同居人。
スプーン一杯分でもバレてしまいます。


最終的には同居人に打ち明けました。正直に。
同居人の答えはこうでした。
「そういうことなら、取ってっていいわよ」
「でも梅酒だったら、3割はコニャックで、残り7割はマゴット(注:私のこと)が何とかしたら?」


色々引っかかる発言を賜りましたが、要するにはこうです。

高い洋酒は使っても良いが、梅酒作りには勿体無い代物である。
香り付けに3割程度でよろしい。
残り7割は安いブランデーで何とかできるではないか。

それはそうだ。
云えて妙だ。
さすがは我が同居人!


なら、そうしましょうということで結論が出ました。
・・・んん?
何かうまく言い包められたような、しないような。。。