ロボットはなぜ生き物に似てしまうのか―工学に立ちはだかる「究極の力学構造」 (ブルーバックス)

 秀作。
 あまりに面白いので、降りる駅を乗り過ごしたくらい読み応えがあります。


 もともと、ロボットは生物を似せて作っているのですが、ロボット設計者が意図しないことまで生物に似てしまう。
 その理由を物理学的(正確には、力学や幾何学)において説明している点が、素人でも判りやすくて良かったです。


 ブルーバックスは科学の入門書として最適ですが、この本は「最近のロボットってどうなってるの?」という基本的なことを学ぶにはいいかもしれません。
 最近、よく耳にするようになったアクチュエーターの一種『人工筋肉』についても、色々な意見が書いてあります。


 人工器官を研究した身としては、考えさせられるところもあり、今後の人形作りにも生かせていけたらなぁと思いましたね。
 ・・・それにしても人工筋肉がここまで人気が無いとは。
 (´;ω;`)イイじゃん、空気圧式の人工筋肉
 (´;ω;`)安いし、軽いし、結構な力だすのよ?