祖父から父、そして私へ

 母J( 'ー`)し「これね、お爺ちゃんのボタンなのよ」


 古びたボタン。
 それは煌びやかなガラス製、もしくは黄変したプラスチック製のもの。
 紛れもなく祖父が40年以上前に使っていたYシャツ用のボタン。


 父(・∀・)「これやるよ」


 年代物のピン。
 それは高校卒業後に就職した父が、高祖父から賜ったもの。
 紛れもなく父が40年間以上使い続けたネクタイピン。


 どれもこれも古びていて、醜い。
 しかし、例えその品々が醜く見えようとも、いかなる格式の服より勝ると私は思います。
 ・・・理由は、良く説明できませんけどね。
 強いて言えば、「誇り」みたいなものでしょうか?


 明日、神戸に帰ります。