立川談志死去

 2011年、いや21世紀は甚だ幸先が悪い気がしてきました。

落語家の立川談志さん、喉頭がんで死去


「談志教」とも言われた熱狂的なファンを持ち、時に奇矯な行動で異彩を放った落語家の立川談志(たてかわ・だんし、本名・松岡克由=まつおか・かつよし)さんが21日、喉頭がんで亡くなった。


 75歳だった。
(2011年11月23日16時05分 読売新聞)


http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20111123-OYT1T00469.htm

 また一人、天才がこの世から消えました。
 ジョブズは知りませんが、談志師匠は間違いなく天才そのものです。
 もちろん、人により好き嫌いがありますけどね。というか、“やっと死んだか、あの糞ジジイ”という評の方が多いでしょうけども。


 「落語は人間の業の肯定である」という考えから「言葉のイリュージョン」に至る思考は、私のような凡夫には理解できないところでありますが、「業の肯定」という言葉には惹かれるものがありました。
 「人間のやることに良いも悪いもないし、何より本当の理由などない」、という事だと私なりには解釈しています。
 論理的に考える師匠がこうした考えに至ったことが、実に木訥のようで魅力的でした。


 敬意と弔意を示すため、明日は黒ネクタイを着けることにします。