その頬に触れる

 ようやく、その頬に触れることが出来ました。
 着想の取っ掛かりが見つかったのです。


 私が記憶しているのは10歳の頃です。
 「何だろう、これは?」
 ある事柄へ初恋のように惹かれ、私を魅了し続け、昨日の散歩中に着想に至りました。


 誰も疑問なんて抱かない事柄ですから、答えが出なくて辛い時期もありました。
 どんな本にも載っていないのです。
 聞いても誰も分かってくれないのです。
 「そんなことは、普段考えたりしないだろ。お前は馬鹿か。」
 そう一蹴されたこともあります。 
 しかし、ようやく、その頬に触れることができました。

 
 顔に触れられるのは、いつのことになるのか。
 楽しみでなりません。
 でも、精一杯手を伸ばせば、その顔に触れることができるはずです。
 ようやく悔いのない人生になりそうです(・∀・)