人間の本性を考える 心は「空白の石版」か (上)

人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)

人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)

 人間は生まれか、育ちか。
 それらを巡りSSSMを是とする社会科学 vs 自然科学(認知科学社会生物学etc)の争いを取り上げた本です。
 Amazonレビューにあったように「イデオロギー」に足を突っ込みすぎです。読むに耐えません。


 人間が生まれながらに「空白の石版」であるわけはなく、自然科学の観点から見れば遺伝的要因によって人間が成り立っていることなど明白なのですが、それでもアメリカでは議論があった(ある)らしいのです。
 遺伝子によって決定される「遺伝決定論」や「還元論」は、悪名高き「優生学」「人種差別」を支持し、「神の存在」「文化の多様性」を否定するものとして批判の矛先にあがっていたようです。


 読み進めていくうちに
 (´Д`)アメリカって何でこんなにヘンテコなの?
 と思わざるを得ませんでした。
 政治的イデオロギーが科学にまで及んでいるのを見ると、何だか凹みます。