考える脳 考えるコンピューター

考える脳 考えるコンピューター

考える脳 考えるコンピューター



 恥ずかしながら、大学時代“ランダミングシステム”という構想を練った時期が私にもありました。
 私(・∀・).。o○(人間は、必ずしも合理的な思考を行っているとは言えない)
 私(・∀・).。o○(脳はランダムに思考し、反応しているに違いない!)


 「んなわけねーよボケ」と一蹴してくれたのが本書です。
 どうやら、記憶+推論によって概念をモデル化し、それを階層毎に設けているらしいです。
 ランダムではないらしい。


 例えば、軍隊において、大将(上位概念)が「第1師団はフロリダ州へ移動せよ」と命令すれば、中位、下位とその命令を具体的にすることによって実際に移動するように。
 詳細具体的な既知のものに対しては下位が、抽象的で未知のものに対しては上位が反応し、概念をモデル化して現実と照らし合わせることで認識する。
 らしいです。


 それと、著者が「インターフェイスや機械が人に合わせるのではなく、人がインターフェイスや機械に合わせればいいじゃない」と述べていて、目から鱗でした。
 機械が人間に合わせるより、人間が機械に合わせられるようにした方が楽ですよね。確かに。