特に書きたいことはないけれど

 幼い頃、「自分は何でも出来る」と思っていた。
 最近、「そんなことはない」と気がついた。


 人生に与えられた時間と脳細胞の数とを考えると、限度がある。


 「自分はここまで出来る」
 そんな線引きをして、色々検証してみると、これがまあ実に現実的である。
 以前の自分なら「その程度では論外」と切り捨てただろうが、今の私から見れば「それでいい」と思うから不思議だ。
 それで満足できる自分が不思議だ。


 要するに、視点が変わったのだと思う。
 自分本位の自己中心的な視点がシフトしたのだ。
 それは独善的であり、安易な価値観で自分を固めるのと同義であるのだが。


 しかしながら、これを以て他に仕方がない。