心理カウンセリングを受ける

 人間の心理は、個々の出来事からある種の傾向が分かってきます。


 今日もカウンセラーと面談してきました。自分の人生(生まれてから今まで)を第三者に話すと、ある種の傾向が見えてくるのは不思議なものです。面白いほどに「何に対して好きか(得意か)・嫌いか(苦手か)」と云った傾向が明確になってきました。
 私の場合、

好き(得意な事):一つの事象の経時的変化を把握すること。
嫌い(不得意な事):複数の事象の相互的関係を統合し、かつ想像を働かせること。

という傾向が強いようです。要するにシンプルでマニュアル的なことが、極めて得意であるといったところでしょうか。そしてそれは、知的財産職が全く“向いていない”ということでもあります。

 
 いや、やっぱり納得がいかない。大学院時代に4報の論文を執筆しましたが、うち1報は大学院を代表する論文として推薦され奨学金免除の根拠となり、他1報も独創性が極めて高いとして銀行系シンクタンクに買い上げられた形となった事実は、否定できないではないか。少なくとも評価の高い論文を書くことは、複雑なデータの相互関係を統合し、想像力を働かせることがなければ出来ないはず。自慢ではありませんが、大学院ではそれなりの業績を収めたはずです。
 それなのに、今頃になって「いや、その仕事(知的財産職)は向いていないし、別の職種に異動することを強く勧めます」と云われても、やっぱり未練があるのです。自分の選んだ道が大きく間違っていたというのは、受け入れがたい。
 しかしながら、現状が徐々に悪化の一途を辿り、薬の量が日に日に増え、もはや自分が自分でなくなってしまっているように感じているのは、限界を迎えつつある一つの証拠でもあります。

 
 「それは全て、見方を変えるだけですよ。信念を持って我慢するか、得意なものを選ぶのか。それだけです。」
 自分の将来を深く考えず人生を過ごしてた“つけ”が回ってきたようです。