ギリシア神話を知っていますか

ギリシア神話を知っていますか (新潮文庫)

ギリシア神話を知っていますか (新潮文庫)



中学生の頃、父から借りたギリシア神話
(´Д`).。o○(不愉快な!)
そう思いながら読んだ記憶があります。当時、旧約聖書の方がしっくり来た私は、どうも“ヨゴレな神々”が嫌いでした。まあ、思春期特有の潔癖症というべきでありましょう。
それから十数年経ち、改めてギリシア神話を読むと
(´Д`).。o○(下手な自己啓発本より役に立つな)
と思うくらいに、面白く感じました。なぜなのでしょうね。


出てくる神々がワガママで、身勝手で、やることが理不尽で。何も面白くないはずなのに、面白いのです。神々は“やる事なす事全て理不尽”なのだけれども、人間は“だからどうした”と云わんばかりに努力をし、克服をしていく。その点、世の中というのは理不尽でありながらも「一生懸命に賢く生きようとする」人間は、その過程の努力にこそ人間らしさがあるのではないかと思いました。
そこが万能たる神々と、力がなくても努力し続ける人間の大きな差なのでないでしょうか。