終わりの始まり

 来年度初めに降格処分になると思います。


 派遣社員の管理を任されてから3ヶ月が経ちますが、心が折れてしまいました。
 仕事もまともに手がつきません。
 3桁近い人数を一人で契約交渉から請求書処理まで行っていますが、「消耗戦」と云わざるを得ないほどに意味を為さない仕事です。


 職場見学では、10年後、20年後の自分に出会う気分になります。
 若い女性の派遣社員は「学業」「お小遣い」「子どもの養育費」とか、そんな理由で働く人が多く現状に満足している方が多いのです。
 ただし男性の場合、話が別です。
 1号、2号業務なら単価が高いこともあってそれなりの人物ですが、13号や自由化業務の方々は全く異なります。
 「両親が亡くなって一人になりまして・・・」「会社が潰れて・・・」「派遣先の事業所が撤退しまして・・・」
 止むに止む無く働くといった感が強く、どこか“話し方”や“人物面”に陰がある方もいらっしゃいます。


 止む無く他人に振り回され、何らかの病気や事情を抱えつつ20年近く薄給で働く。
 それが他人事ではなく自分のことのように切々と感じ取ってしまうのです。 


 こんな感じでモチベーションが下がると、何もする気が起きません。