225文字の涙

そのメールを読んだのは、定時を過ぎた後でした。
メールを読み終えるころには、職場のPCが歪んで見えました。
ハンケチを顔に当てても、涙が止まらず、鼻水も止まらず。


メールには、告別式が無事執り行われたこと、
そして私の弔電が朗読されたことが記されていました。


運命と意志、厳格と寛容、無私と慰めを織り交ぜて
不眠不食で書き上げた、たけさんへの“はなむけの言葉”。
論文を著すが如く推敲に推敲を重ねた、全てはオリジナル。


たけさん、御家族、そして我らが同窓に向けた225文字が読まれたと知ったとき
私の中で抑えがたい衝動が生まれ、職場で1時間も泣き続けたのでした。


『たけさんに、御家族様に、同窓に、私からの慰めが届いたのだ』と。
そう思うと余計に涙が出てきました。
思わず、メールをくださった某女史に衝動的にお電話をかけたのは
もはや衝動が抑えきれなくなったからに、他なりません。


全ては、我が終生の誉に帰しました。